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います。様々な活動をする中で活動できる人をどのように探していくかが、街の活性化にもつながりますし、ボランティア活動ともつながっていくと思います。

 

飯塚 私達の事業は「福祉サービス銀行」と言っていますので、活動量を預かって、また出すということが主な仕事になっています。現在ほとんどの協力会員の方は預けるだけになっていますが、いずれ出す時期が来るのではないかと思っています。それはやはり5年とか10年の長い話になりますので、その間にこの事業をうまく継続していかなければなりません。今は始めたばかりの事業なので皆が注目していますが、10年後にはこの制度がなくなってしまうことがないように、これからも銀行の事務を預かる者としては協力会員の発掘や講座を開いたり、研修を継続的に行うことにより会員を確保していくことだと思います。
そのためには大人ばかりでなく中学生を対象にした福祉教育などの体験学習をうまく利用して福祉サービス銀行に目を向けさせ、その人たちが大人になったときには困ったお年寄りたちにサービスを提供できるようになってもらいたいと考えています。
銀行の管理システムは大まかに言うと、協力会員の活動した量を預託記録するものは帳面ではなく、磁気カードに機械的に記録します。これを記録するところも社会福祉協議会1ヶ所だけでは不便ですので、町内の11ヶ所の公民館あるいは社会福祉施設、例えば特養ですとか養護老人ホームなどに機械を設置しましたので、磁気カードにいつでも記録できる仕組みです。夜の間にNTTの回線を使って銀行である社協の方に情報を吸い上げて個人ごとに点数を管理するというものです。
このシステムを維持するために協力会員どうまく連携を取りながら、利用会員の皆さんの支えになる制度にしたいと思っています。

 

ヘロン久保田 アナ・ミヤレスさんが事業が5年後になくならない1つの方法として、さっさと点数を使うことが大切と言っていました。マイアミでは3年間で使い切るということでやっているようです。関前村では1年間で使い切ってしまうためには在宅介護だけではなくメニューを考えていく必要があると思います。
ボランティアが楽しいものであるということを、是非1番に覚えておいてほしいです。マイアミビーチに行ったときにマイアミハイスクールの子どもたちが「ボランティアをすることにより僕たちはとてもハイな気分になる」と言っていました。ボランティアは自分のためにするものであり、それが長いスパンでは社会に役に立つものかもしれませんが、先ず自分自身をハイにする楽しいものであるということが1番大切であると思います。
それから何かしてもらうということが私達はとても苦手です。そのしてもらうことをやり易くするのがタイムダラーではないかと思います。先程、行政との情報交換がしたいと鈴木さんが話されていたのですが、住民の側からも行政にお願いするだけではなくて、住民としてはこんなことができるという企画書を書いて、行政にとってのメリットをどんどんアピールする必要があると思います。私は企業に勤めておりまして、毎週2つか3つの企画書を書きます。中には企業にこんなメリットがあると大げさに書くのですが、それくらいの大げさな企画書を書いて行政にアピールする事も大切ではないかと思います。
今後は行政がやってくれるとか、ボランティアをしてあげているというのではなくて、

 

 

 

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